静寂に包まれながら、雪山を気ままに歩いてみませんか

日光白根山山麓スノーシュー・トレッキング

日光白根山日光白根山は、標高2577.6メートル、関東以北の最高峰で、日本百名山のひとつです。登山コースは良く整備されており、登る技術を要するような山ではないので、夏は多くの登山客で賑わいます。そして冬、夏とはすっかり姿を変え真っ白に雪化粧した日光白根山の頂上に立つには、相応の装備と技術が必要になります。しかし、山麓は起伏が少なく、雪が積もった林の中を、夏季には散策路として整備されている道跡を辿って、数時間のスノーシュー・トレッキングを楽しむことができます。

スノーシューをご存知ですか。竹や木で作った楕円の輪に藁を編みこんで足元に付け、雪面を歩いても足が雪の中に沈みこまないようにする道具、つまり「かんじき」のことです。日本の「かんじき」は、昔、冬季に雪山を歩く猟師や歩荷(ぼっか)が利用していましたが、そういう仕事自体がほとんど無くなってしまったため、今では郷土博物館等で目にする程度となってしまいました。最近では、プラスチック製のものを目にしますが、豪雪地帯の屋根の雪下ろしの際に利用されるか、子供達の雪遊び用という感じで、相応の距離を歩くために使用するのは難しそうです。スノーシューは、外国で発達した「かんじき」です。ぱっと見は「かんじき」とそっくりですが、現代のスノーシューは使いやすいように、いろいろな工夫が施されています。材質はアルミやステンレス、ナイロンバンドなどが使われており、腐ったり錆びたりしません。靴に取り付けやすいように、ビンディングとそれに附随するバックルやバンドが付いています。巧みな仕組みで歩行時にはスノーシューの上に乗った雪が落ちるようになっており足への負担を軽減し、アイスパーンでの滑り止めのために裏には爪がついています。外国では、冬季のトレッキングや山スキーが盛んで、そのための道具としてどんどん改良されてきました。

通常、誰も歩いていない雪原を普段の足元のまま歩くと、ひざ上や腰くらいまで雪中に潜ってしまいます。これでは、とてもトレッキングどころではなく、ひたすらラッセル、言うなれば雪のなかでもがくことになります。ところが、スノーシューを履くとアラ不思議、足元がほとんど潜らない。夏季には岩や木の根っこがごろごろしていて歩きにくかったところも、雪が積もると全てが覆い隠されてしまい、真っ白な舗装路のようになるので、どこへでもずんずん歩いていくことができるのです。

ロッジネイチャー莫から車で3分、丸沼高原スキー場に着きます。スキーヤーとスノーボーダーが溢れる中、スノーシューとストックを持って日光白根山ロープウェイに乗りましょう。約15分で標高2000メートルの山頂駅です。晴れていれば目の前に日光白根山の雄姿を仰ぎ見ることができます。さあここで、スノーシューを足元に装着し、冬の自然観察、オオシラビソの林の中へ出発です。装備は、スノーシューとストック以外に、手袋と帽子、上下の防寒具、足元はゴム長靴がお勧めです。足元以外はスキーをする時の物で十分です。行程は1時間から2時間と少しくらいのものなので手ブラでもOKですが、双眼鏡、タオル、水、チョコレート等の甘いもの、などをデイパックに入れていけば、より楽しく散策できると思います。

日光白根山 登山・散策マップ歩きやすい、と言っても雪山です。天気が悪いときの散策は厳禁です。また、ガイドが一緒でないときは、夏季の史跡散策コース(3.6キロメートル、約2時間)、自然散策コース(1.5キロメートル、約1時間)を歩いてみましょう。高く積もった雪はあたりを真っ白に染めていますが、微妙な起伏が自然とコースへ導いてくれます。案内看板は雪に埋もれていますので、雪面にも目を配りながら歩いてください。冬枯れの林の中を進んでいくと、包み込む静寂とともに、自分の足音と息遣い、小鳥のさえずりや木から雪が滑り落ちる音が聴こえてきます。雪面には野うさぎやキツネなどの動物の足跡を観察することができます。樹皮が剥がされれてしまった木から、ここにクマやシカが生息していることを知ることができます。木の幹を叩くキツツキの仲間のコゲラを観察したり、木々の枝の固く閉じた若芽から、来る春の予感を感じましょう。2時間くらいなら、あっという間に過ぎ去ってしまうと思います。

ぐるっと周ってロープウェイ山頂駅に戻ってきたら、レストハウスで温かい飲み物を摂って一休み。ロープウェイの下り線に乗車して戻りましょう。以上は、半日の行程で楽しめます。

冬の遊びというと、スキーやスノーボードが主役になりがちですが、苦手の人もいます。午前中はゲレンデで滑り、午後はトレッキング、そして帰路は温泉、という内容でなら、いろんな方が楽しめるのではないでしょうか。ご宿泊のお客様は、ロッジネイチャー莫とスキー場間を車で送迎(3分)いたします。ネイチャー・ガイドと歩けば、雪原は新たな発見でいっぱいです。ガイドも承りますので、お気軽にご相談ください。

ただ、歩くだけ? そうです、歩くだけです。でも、楽しいですよ。一度、体験してみてください。


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